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École nationale Supérieure d’Architecture Paris-Malaquis 2025年3月マンスリーレポート(デザイン研究科生)


1. 暮らし

左から:家前のさくら?;Marché


3月になって気温が少しずつ暖かくなり、日もどんどん長くなってきました。月末には夜8時でもまだ夕日が見られるくらい、一日がとても長く感じられます。朝はジャケットが必要ですが、昼間は長袖のシャツで十分。町では半袖を着ている人も見かけます。パリの人たちは昼間の休憩がとても長く、レストランのベンチでずっとワインやビールを飲んでいる光景がよくあります。町中では桜も咲き、家の中庭の木々も活気を取り戻していて、とても気持ちが良い季節です。

最近ハマっているのは、休日にマルシェで買い物をすることです。マルシェの野菜の値段はスーパーに比べて半額くらいで、とても新鮮なのでよく通っています!パリ最大のマルシェ「Bastille」では家具やアンティークも売っていて、見て回るだけでも楽しいです。

Marchéの時間表はこちら:
https://www.paris.fr/pages/les-marches-parisiens-2428


2. 授業

2.1.P8_Navigoland
町の調査が終わったあと、先生からまず「ノートブックを作るように」と課題が出されました。4つの町で見たこと・感じたことを、スケッチか文章で記録するという内容です。私は、町と町、あるいは異なるコミューンの間で起こっている不思議な現象を写真で分析していました。

Fossesの前市長を招いて町の話を聞いたり、3時間の短期プロジェクトに取り組んだりと、毎週とてもアク  ティブな日々が続きました。授業が終わって家に着くのが毎回19時半を過ぎていて、正直かなり疲れました。でも、毎週新しい課題を考えてくれる先生には感心しています。

左から:Note book;前市を招待して、話を聞くPierre Barros;
友人のスケッチ(マラケのみんな絵がうまい)

 
2.2.P4_
いよいよ最初の発表会!いつも通り朝から印刷を始めたものの、インクが切れたり模型が少し壊れたりと、バタバタして作品の完成には苦労しました。印刷できる場所は3階、de zone、図書館の3ヶ所もあるのに、結局みんな同じ場所に集まっていて大渋滞になりました。
制作中から驚いたのは、先生のこだわりの強さです。どんな色で作るか、模型は全員45度で1/50スケールで揃えること、作る部分も先生が細かく指示してきます。図面はモノクロ、文字サイズや資料のレイアウトも全てチェックが入ります。最終展示用のテーブルやベランダの植物まで先生が準備してくれていて、感謝の気持ちと、精華大学の自由な教育方針との違いに少しショックを受けました。

途中、正直めんどくさいと思うこともありましたが、完成した展示を見たときには、統一感があり、とても良い展示会になっていて感動しました。最後にみんなでクレープを食べて解散。マラケでは先生と打ち上げに行く文化はないようです。


左から:
1・第二部の設計が始まって、同じ敷地をシェアして住宅設計を行います。
2・レーザーカッターもありますが、今回はボートカッターを使えたのがとても良かったです。早くて燃えない し、最高!精華にも欲しいです(笑)
3・模型のカーデンの色選びにカラーパッタンを持ち出した先生にびっくりした、、、
4・大学の入学プレゼントはB5サイズのスケッチブックで、授業中に先生たちが毎回そのスケッチをチェックし ています。
 

みんなで食べるクレープ


コミュニケーションの違い
パリの人はラフです。物事がころころ変わります。ローマへの飛行機代の支給が出たり出なかったり、朝の授業が当日に突然午後に変更になったりします。
幸い、連絡はこまめに来るので、変更があるとメールで知らせてくれます。マラケのメールは、日本で言うLINEのような感じで、先生が15分遅れるだけでもちゃんとメールが来ます。みんなせっかちなので、半日以内に返信がないと電話がかかってくることも。フランスではメールの返信がとても重要だということを学びました。
こちらでは、みんな自分の意見をはっきり言い合い、それを尊重し合う文化があって、アジア社会とはかなり違うと感じます。作業 中、パートナーと作業時間が合わず、最初は相手に合わせて毎週月曜日の夜10時から朝2、3時まで作業していましたが、さすがにきつすぎて相談したら、少し改善してくれました。

まずはカラフルな本校舎Palais des Étudesで撮影し、
院の校舎Annexeに4月10日まで展示されています。


3. 休日のイベント

パリは大都市で、飽きることがないほどたくさんのイベントがあります。ギャラリー、ファッション、バレ  エ、オペラ、美術館、教会、公園……。土日に気力があるときは、できるだけいろいろ回って楽しんでいます。朝は家の近くのプールで泳ぎ、夜も長いので、よく町をふらふらと散歩しています。30分で市内のスケートリンクもあって、友人と行きました。26歳以下だとどこも学生の値段で入るので、2、3€安くなります。劇は lastminute ticketがただの10€で、時間があるときに行ってます。

パリのバスの最終便は深夜3時までありますが、地下鉄は1時ごろまでです。ただし、最終便はたまに突然なくなることもあるので、夜12時には帰宅するのがおすすめです。初めて地下鉄の終点まで乗ったときは、警察と大きな犬がいて「早く帰ってください」と吠えてきて、とても怖かったです。

左から:Espace Sportif Édouard Pailleron; 5.5€Lunch box; 安藤_Bourse de Commerce; Butte-aux-Cailles Swimming Pool



左から:Diorギャラリー;Villa Savoye; Stade de France; 眠りの美女バレェ劇


 
4. 語学力

来る前は「もしかしたら英語でもいけるかも」と少し期待していましたが、残念ながら授業はすべてフランス語です。教務の先生も英語が話せない方が多いので、わからないことがあったらとにかくみんなに聞いています。課題の説明も基本はフランス語のみですが、優しい先生は少し通訳してくれます。唯一良かったのは、 チェックや相談の時は英語で会話してくれることです。授業中は翻訳アプリでサポートしながら聞いていて、フランス語よりもまず授業内容の理解を優先しています。

週に1回のフランス語の授業だけでは全然足りません。しかも英語でフランス語を学んでいるので、今はもう諦めて、楽しく単語だけ覚えるようにしています。日常生活で通じないときは写真を見せたり、表情で伝えたりして、時間をかけてやり取りしています。また、同じく留学している山中さんとフランス映画を観に行ったり、家ではドラマを観たりして、できるだけフランス語に触れるようにしています。
では、また4月で、、、

モノクロ映画・フランス語で英語字幕昔の映画で、悲劇のlovestoryで、
特独なユーモアがあって、面白かった笑