4月から5月にかけてはこちらの学校でも国王祭やキングスウィークという日本でゴールデンウェークのようなものがあったりまた仕事でスペインに出張に来ている父に同行してマドリードとマラガに赴いたりと変則的なスケジュールで動いていました。ですので作品制作のペースは先月と比べてやや落ちましたがそのなかで時間を確保しある程度作品を制作し続けることはできたと思います。またこちらの学校では5月の第三週で授業が終わり、夏季休暇に入るので現在どの授業でも学期の最終課題が出されています。内容自体は日本と比べて特別難しい訳ではありませんが色々な書類やコミュニケーションを英語でしなければならずさらにシステムが違う点も多いのでなかなか負担が大きいと感じています。ただ期末の期間が慌ただしいのは日本もこちらも同じなので一つ一つ落ち着いて対応していきたいと思います。
いくつか実際に受けている授業の具体例を出していきたいと思います。
1Artistieke Praktijkの授業は精華の実習の授業に該当するもので基本的に座学以外の多くの時間が割り当てられています。学生はファインアートの様々な分野の十人ほどいる講師の中から三人を選択し基本的にその人たちと作品について週に一度自身のアトリエで話し合うという形を取ります。私の場合はペインティングと版画とインターメディアの先生を選択しました。基本的にはアトリエで制作していれば先生が回って話しかけにきてくれるのですが時間の変更や入れ違いになることも少なからずあるのでその点は気をつけなければいけません。
2Cross Linkの授業は過去や現在の美術についての座学です。この授業では2回に分けての大きなリサーチ課題がありました。一つ目は班に別れて任意の美術雑誌を一つ選びそれらのアーカイブの記事から現代美術の潮流を話し合いプレゼンテーションで発表するというものでした。私たちの班では私自身がきて間もなく授業の要領を把握できていなかったこともありプレゼンテーションはできましたが連携が取れずあまりうまくいきませんでした。二つ目は提示されたいくつかのテーマをもとに班に分かれ細かいテーマを設定しアーティストを調べそのテーマについて考察しレポートとプレゼンテーションを行うというものでした。私はこちらの大学に在籍している韓国の同級生とともに東洋と西洋の歴史的な美術の交流、主に東洋が西洋美術を受け入れていったのかというテーマについて調べました。こちらは同級生が一緒に丁寧に調べ、話し合ってくれたのでかなり順調に課題が進みました。すでにプレゼンテーションを終えレポートの課題も最終チェックの段階なので気を緩めずに終わらせたいと思います。
3Writing class の方では作品とともに書くステートメントや詩などを学期を通して様々な事例 をもとに学んでいきます。この授業では前半に簡単な座学、後半は学生のアトリエを回って軽い紹介と意見の交換を行います。最終課題が自分の作品の文章を制作するものなのですが、そちらも佳境に差し掛かっているので最後までやり切ります。
2. 暮らし
暮らしに関しても以前と変わりなく暮らしています。毎日8時半に起床し9時半に学校に到着します。午前の座学がない日は11時半ほどまで制作や課題をします。その後昼食を食べて休憩をした後、特に用事がなければ制作の作業に戻ります。昼食はパンを買いにスーパーに行きます。学校の近くにあるスーパーは惣菜のパンが0.5ユーロから1ユーロ程で売られており3つ買っても2.5ユーロ程、日本円で400円ほどなので手頃な価格だと思います。その後途中休憩を挟みながら22時ごろまで制作を続け、その後家に帰って23時半ごろに夕食、25時ごろに就寝します。特に休憩は学校の近くに運河が流れておりそこで考え事をしたり気分を落ち着かせることが日課になっていて良い気分転換になります。この生活を2月の半ばから今まで続けてきて習慣として定着しているのである程度イレギュラーな出来事があっても対応できていると思います。
ただ学校が期末の変則的な期間に入ったこともあってそのことがこれからの生活にどのような影響を及ぼすのかわからないといった不安はあります。ただこれも予測することができるトラブルや課題はできるだけ事前に手を打ち、もし対処できなかった問題があればその場でできるだけ対応するしかないので一つ一つ落ち着いて対処していきたいと思います。
3. 現地の様子
近頃日の入りが夜の10時半を過ぎるようになり驚いています。行く前から話は聞いていたので想像はしていましたが改めてびっくりしています。日本よりは幾分涼しいですが街の様子もすっかり夏らしくなり季節が変わったことを改めて知らされました。街を歩く人々の服装も長袖から半袖に移り変わり、以前よりも通りには多くの人が歩いたり自転車に乗って楽しそうな様子が見受けられます。私も少し前までは長袖と半袖を着る日が交互にありましたが特にここ最近ずっと半袖をきています。ただ朝や夜は少し冷え込むので必要に応じて薄いジャンパーを羽織って生活しています。天気も安定して晴れの日が続いており激しい雨の日もほとんどありません。そのような点ではとても過ごしやすい気候だと感じました。
4. トラブル
以前相談させていただいた帰国時期の件ですが、家族と相談した結果話しにあった通り6月の末に帰国することになりました。まだ飛行機のチケットは取れていませんがチケットの値段やその後の予定を鑑みなるべく早く取る予定です。今のところですが6月の25日から27日のフライトで変えることを視野に家族と話を進めています。
5. 語学の状況
5. 語学の状況
語学の方も英語でコミュニケーションを取り日常生活を送ることは難なくできるようになりまし た。大学の授業の話や抽象的な議論なども少しずつですが前進していることを感じます。
オランダ語の方はこの前最後の授業が終わりました。やってみた感想としてはかなり難しく自己 紹介と数を数えることと簡単な会話を覚えるのに精一杯でしたが難しいなりにやりがいのある時間でした。正直オランダ語の講座の最中は勉強するモチベーションを確保するのに苦労しましたがその中でも友達や先生と少しずつコミュニケーションを取ることを学べていけたので良かったと思います。
オランダ語の方はこの前最後の授業が終わりました。やってみた感想としてはかなり難しく自己 紹介と数を数えることと簡単な会話を覚えるのに精一杯でしたが難しいなりにやりがいのある時間でした。正直オランダ語の講座の最中は勉強するモチベーションを確保するのに苦労しましたがその中でも友達や先生と少しずつコミュニケーションを取ることを学べていけたので良かったと思います。