5月20日21日に大学の方で作品を前に先生たちに向けて作品のプレゼンテーションを行う形で Artistieke Praktijkの期末の試験がありました。テストの流れは事前に自分の制作スペースに作品を展示し学校側から指定された日時に試験官の先生三人に作品を見せながら作品のコンセプトや制作して見つかった課題点などを中心に発表するものです。正直始まる前は英語での発表ということもあり、自分の伝えたいことが先生たちに伝わるのかとても不安でしたが、自分の言葉で落ち着いてコミュニケーションを取ることができたと思います。事細かく伝えようとしすぎて事前に準備した内容の3割くらいで発表の時間は終わってしまいましたが、かえって自分の意図や課題を簡潔に発表することができたと思います。後日先生たちからテストと授業全体のフィードバックを受け取りました。結果はどちらも合格の判定でした。特にテストの結果の方はInsufficient(不合格)Sufficient(合格)Good(良)Very good(とても良い)のうちGoodの判定でそれまでの不安が大きかった分、良い評価をもらいとても嬉しかったです。またコメントの方でも肯定的な反応がほとんどで大学での学びを通して得た発見や変化を第三者の目から評価してもらえたというのはどのようなものであれ嬉しいものだと感じました。
Cross Linkの授業の方でも最終のレポートを無事に出しそのフィードバックも帰ってきました。結果からいうとこちらも合格することができ一安心しました。ただこちらの評価は制作と比べてやや厳しい反応でした。具体的にはレポート課題の内容を十分に把握できていない点があったり出典の明記が甘かったりした点でした。私自身レポートは日本語でもあまり得意ではないためこの結果は予想していましたがそのことがはっきりと形になったと感じています。とはいえ肯定的な評価も多くその点に関しては苦手なりに努力したことが成果として現れたのでとても嬉しかったです。またこの課題はグループでの課題だったのですが同級生や先生と英語でコミュニケーションをとりながら一つの課題に合格できたことはとても良い経験だったと思います。
テストの後学校は卒業展示の準備のため閉まりました。ここから概ね1ヶ月間何をしたら良いのか私も少し悩みましたが自宅でドローイングはできるだろうと思い5月の末から今日に至るまで鉛筆とA3の紙でドローイングをしています。実際にやってみて自宅というのも意外に制作場所に向いていると感じ始めています。もちろんスペースが限られている点や画材が制限されるなどの不便もありますが隣に人がいない分気が散らず作業に集中できますし、授業がないので自分のペースで作業したり休憩できるのでなかなか恵まれた時間を過ごすことができていると思います。
2. 暮らし
こちらでの暮らしは相変わらず快適に過ごすことができていると感じます。ただ最近は雨の頻度が非常に高く、その雨も小雨の時もあれば豪雨並に強い時もあるので正直外出は前と比べてしにくくなったといった印象です。今は基本的に家で制作をしており近所に買い物に行く時とたまにアムステルダムなどに少し遠出をする以外特に外出することもないので何か特別困っているという訳ではありません。もしこれからユトレヒトへの留学を考えている人がいれば折りたたみの傘や合羽はあったほうが安心かもしれません。またこちらは日本と比べて非常に涼しい気候で6月現在でも寒い日は14°から20°ほどの気温を前後しているので日本のような蒸し暑い6月とは違うことに留意しておいた方が良いです。
ここでは普段の食生活を中心に現地での様子を記そうと思います。
まず生活の中心となるスーパーマーケットですがオランダには大きくAlbert HeijnとJumboというスーパーがあります。両者ともにユトレヒト市内に店舗が多くあり値段などにもそこまで違いはありませんが、私は近いという理由で主にAlbert Heijnを利用しており、特に昼食用のパンや即席の袋麺、夕食用のパスタや野菜、ソーセージやトマトソースなどはよく購入しています。相場は全体的に日本よりもやや高い傾向にありますが大きくかけ離れている訳ではないです。惣菜パン一つが0.5€(80円)から1.5€(240円)、袋麺が一袋で1€(160円)、パスタが1€弱(160円弱)、ブロッコリーが1.35€(200円前後)人参が6〜8本まとめて2€弱(350円ほど)なので自炊する分には日本とそこまで大差なく暮らすことができます。また私の住んでいるParnassosというゲストハウスでは食器類や調理器具も一応一通り揃っているので 1から揃える必要もありません。もし追加でそういったものが必要になった場合はHEMAという日用品店やSo low というパーティグッズの店に行くことをお勧めします。
帰国の日程ですが6月26日発27日着の便で香港を経由して羽田に到着します。週末に東京で展覧 会をいくつか回って帰るので学校には30日か7月の1日ごろに学校に復帰する予定です。残り少ない日数ですが最後までこちらでの生活を楽しみたいと思います。
5. その他
ここでのこれまでのレポートに記載しなかった内容の中から役に立ちそうな交通に関する情報を まとめて載せておきます。
鉄道
オランダではNSというオランダの国有鉄道が全土に張り巡らされており長距離移動においてかなり便利です。ちょうど日本におけるJRのようなものです。チケットは駅の有人窓口や券売機でも購入できますが慣れたらNSのアプリを取得してそこからクレジットカードで購入するのが便利です。URL: https://www.ns.nl/
バス
バスは各都市を中心に短・中距離用の交通手段として便利です。乗るのも簡単で、クレジットカードでバスの中の端末でタッチ決済を行います。入る時と出る時で一度ずつタッチをすれば完了です。私は利用しなかったのですが他に市の交通カードを購入するという方法もあるようです。
バスは各都市を中心に短・中距離用の交通手段として便利です。乗るのも簡単で、クレジットカードでバスの中の端末でタッチ決済を行います。入る時と出る時で一度ずつタッチをすれば完了です。私は利用しなかったのですが他に市の交通カードを購入するという方法もあるようです。
自転車
私は自転車を学校の友人から借りたのでよくわからないことも多いのですがSwapfietsという自転車レンタルサービスもあるようです。一番安いもので月19€で借りることができます。学校と自宅に距離がある人は一度試してみても良いものだと思います。
URL: https://swapfiets.nl/