授業は座学も含めて先月から大きく変更した点はなく概ね順調に進んでいます。制作の方はこちらに来てからドローイングで形、色彩の研究を進めており毎日基本的に9時半から22時まで継続して制作を進めています。こちらに来てまもない頃は鉛筆と消しゴムを用いた幾何学的なドローイングでしたが、数を重ねるごとにさまざまな形や色彩を取り入れ試行錯誤を繰り返しながらさまざまな作品を制作することができており短い期間の中にも少しずつ作品が変化していく様子を感じることができて楽しいです。この試みは留学の期間中継続して続けていく予定で、さまざまなドローイングを積み重ねることで私たち人にとっての普遍的な美の形体を実践的に研究していく予定です。
座学の方では美術史について研究を2〜4名ほどのグループに別れそれぞれ進めています。私たちのグループでは19世紀から20世紀にかけて東洋と西洋でどのようにして文化交流が行われてきたのかというテーマを通してそれぞれテーマに関連した作家を選び、個々の事例から近現代のアートシーンを捉えるという試みをしています。英語でのコミュニケーションは日本語に比べてやや不自然にはなってしまうのですが他のメンバーも注意深くコミュニケーションを取ってくれるので基本的にスムーズに課題に取り組めていると思います。
2. 暮らし
暮らしに関しても基本的に順調に暮らしています。最近こちらの友人から古い自転車を借りることができて市内での移動が格段に便利になりました。以前なら登校にも40分ほど時間を要していたのですが自転車で通うようになってから15分ほどに短縮され大変便利に感じています。先週末はユトレヒト郊外の田園風景を自転車で見に行ってきました。天気が良かったこともあってとても良い気分転換になりました。
3. 現地の様子
3. 現地の様子
主に気候に関してなのですがこちらは非常に寒暖差が激しく半袖になれるほど暑い日がきたかと思えば少し経つと気温が一桁を切る日がくるので体温調節が難しいと感じています。日本でもこの頃は三寒四温がしばらく続きますがこちらはそれよりさらに極端かつ長く続いていると感じます。体温の調整しやすい服装を着たり生活のリズムを崩さないように工夫することでこの季節を凌いでいきたいです。
学内の様子ですがこちらの学校はユトレヒト市内にキャンパスが数箇所ありファインアートの学部は Pastoeという街にあります。学内に食堂はなく昼食は近くのスーパーマーケットを利用してパンを買っています。また食堂はありませんがキッチンがありそこで簡単な調理ができるので食材を買ってきてご飯を作っている学生もよく見かけます。
この件に関しては先生とグローバル推進グループにはすでに相談させていただいているのですが、本来私の留学期間は6月30日まででその後ヨーロッパ周遊に7月11日まで赴く予定だったのですが実は留学先のユトレヒト芸術大学が5月20日頃から夏季休暇に入ってしまいアトリエでの制作ができなくなるということが判明しました。大学4回生の1Qと2Qにそのような状況に陥ってしまうのは制作や進路の観点からあまり好ましい状況ではないと思っています。その一方でヨーロッパに留学しているという恵まれた状況かつアトリエでの制作はできなくても写真を撮ったりこちらの文化施設に赴くことである程度時間を無駄にせず留学期間を過ごすことができるのではないかと考えています。このことから7月11日までの滞在予定を短縮し6月30日前後での帰国を検討しています。
5. 語学の状況
英会話での日常生活に関しては円滑にコミュニケーションを取れているのでその点は大丈夫です。この前卒業を控える4回生に向けてのパーティの準備を同級生としたのですがそこでも問題なくコミュニケーションをとって無事終わることができました。またオランダ語のコースを受講しているのですが難しくはありつつも簡単な自己紹介から始めて少しずつ自分にできる表現を増やしていけていると感じます。この
留学期間中にオランダ語が日常生活で支障が出ないほど流暢に話せることができるかどうか分かりませんが一歩ずつできることを増やしていきたいです。
留学期間中にオランダ語が日常生活で支障が出ないほど流暢に話せることができるかどうか分かりませんが一歩ずつできることを増やしていきたいです。