スキップしてメイン コンテンツに移動

Kingston University 2025年10月マンスリーレポート(マンガ学部生)


1.授業や制作など

月曜日:この間4つのワークショップをやりました。
一つ目は製本のワークショップで、糸やのりで紙を綴じて一冊の本を作るなど一見シンプルな作業ですが、実際にやってみたら違った穴に糸を通したミスが多発していました。

本の完成例


指先と炭の棒を交代して描いた作品(15秒 x 3回)

    
次にクリエイティブライティングというワークショップで、英語で文学的な文章を書くので留学生の自分としてかなりハードルの高いチャレンジでした。クラスメイトが書いた英単語を使って短編小説を考えたり、自分なりのファンタジー動物を考えてキャラ設定を書いたりする課題で、想像力を活かして楽しく受ける授業だと思います。

そしてデッサン・クロッキーのワークショップです。精華大学でいたときも同じ授業を受けたこともありましたが、キングストン大学でやったとはぜんぜん感じが違います。まずは描く時間は大幅に短縮され、毎回15~45秒の描く時間しかなかったから、造形を的確に把握して描くよりパッと見て目に焼き付いた部分だけ描くイメージのほうがこの授業でやることでした。それに描く途中で先生は教室内のライトを消して、「光の変化も紙に描いてください」という指示したこともありました。また、炭の棒と指先を交代に描く指示などもあり、とても新鮮な感じでした。

先生いわく「手で描くのではなく、目で描くのだ。皆さんは手で描くときに線も色も怯えているように見えて、しかし目で描いたら絵から力が湧いてくるものだから。」自分にとっては斬新な思考だと思い、非常に印象深い言葉でした。

最後に映像編集のワークショップは、二人でペアを組んでショート動画を作る作業でした。時間がかなり制限されていたので、動画編集の経験がない私にとって少し難しかったです。ギリギリで出来上がりました。

火曜日:「recycle archeology」というゼミに入りました。形の不備などのため博物館に展示することができない出土品を再利用し、新たに作品を作るというゼミです。こちらのグループが作ったのはボードゲームです。


 
木曜日:主に講義の形で様々な作品を通じて、欧米における社会問題について先生が話しています。途中生徒たちにディスカッションを任せる時間もあり、それに歴史や人種に関するテーマもありましたので、異なる価値観や考え方に触れることができ、カルチャーショックを受けた一方でいい勉強になったと思います。

金曜日:講義で最近話題になった生成AIの利用について取り上げました。AIを利用して論文の課題を提出する時の規範についても触れられ、ルールの紹介が詳しかったです。
班分けて授業を受けることが多いのでOfficeでweekly messageを見て、グループや教室の場所などを確認することが大事です。特に金曜日はグループが変わることが多いので注意する必要があります。




2.暮らし

衣:九月下旬に気温が下がってから涼しくなっていた感じです。最近は天気予報を見て6~15度くらいですが、風や雨がない日にはそこまで寒い感じはしないと思います。しかしキングストンでは風が強いですから、防風性のあるジャケットがおすすめします。

支払い方法:日本と違ってカード支払いのみのお店がたくさんあります。特にスーパーはセルフレジになっている場合が多く、現金支払いできる機器が少ないため現金を使うところが少なかったです。一つだけ例外になるのはコインランドリーですが、滞在先で洗濯機があるので、利用することが少なかったです。とはいえ、現金で支払う時にたまたま割引してくれたこともありましたから、不便なことばかりでもないと思います。

交通:「Oyster card」というICカードがあります。携帯のウォレットで支払う予定がない人は必ず買ってください。でなければとても不便なことになります。紙のチケットは料金一段と高くなるし、改札機を通す時にも反応してくれないことがありますので、非常に不便です。Oyster cardは駅の周辺にあるお店で販売していますが、駅内には販売しておりませんので注意してください。

また、バス・列車の状況や路線を確認したいなら、「city mapper」というアプリがおすすめします。特に遅延などが発生したら駅内の広報より早く知らせてくれますから、物凄く役立てます。


3.現地の様子

①現地には日本でなかなか見ることがない”Buttermilk”がスーパーマーケットで販売されています。これはクリームからバターを作る時に出る液体で、味は飲むヨーグルトのようです。

②キングストンはロンドンの南西部にあり、比較的に治安がいい町です。Airbnbのホストの話しにより、キングストンでは犯罪率が低く、女性一人で外出しても特に心配する必要はないです。ただし、金曜日の夜だけ大衆酒場で集まったり、パーティーしたりする人が多いですから、すこし注意する必要があります。


4.トラブル 

イラストレーション・アニメショーンコースは学生の人数が多いですから、木曜日と金曜日に講義の授業で班に分けて受ける形になります。しかし交換留学生は班分けのリストに名前が含まれていないことが多発していますから、授業の前に先生に確認しなければなりません。


5.語学の状況 

ロンドンは世界中から多様な人々が集まる国際都市であり、本当に多様性に満ちた都市です。ここに来て毎日様々なアクセントを聴くことができるおかげで、聴解力がかなり伸びたと思います。