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University of Kassel 2026年5月マンスリーレポート(芸術学部生)


今回は現地の様子以外にも以前記述したSIMについてや、学生ビザなどのペーパーワーク、現在の総支出金額についてなども記述していこうと思います。カッセルを志望する学生だけでなく、ドイツへの留学生全般に共通したことも多いので長くなりますがぜひ最後までご覧ください。

1. 授業や制作など

今月もワークショップが多かった印象。カメラのワークショップにて、アジア人3人組でペアを組んで「ヨーロッパでアジア人女性として生きること」を題材にした短い作品を作った。
その他2週間に一回ほど自分の作品に関する調査や制作過程を発表をする場を設けられており、現地の学生は自分の内面についての作品や調査が多く、留学生は自分のナショナリティーに対する作品が多い傾向にあった。
センシティブな内容も多いので、発言を重んじる風潮の中でもみんな慎重に言葉を選びながら意見交換をしていた。
 
学校に頻繁に出没する野生アライグマ。かなりでかい


2. 暮らし

日本にない調味料が多いと感じる今日このごろ。醤油、みりんまではアジアンスーパーにあるが、どう頑張っても料理酒が手に入らない。料理の質をワンランク上げる材料ゆえにないと気分が下がる。あとコンソメ、鶏ガラがない。日本食だけ食べられればいいと思っていたので、盲点だった。みんなも普段参考にするレシピに頻出する調味料は抑えておこう。

限られた材料で作った唐揚げ。白米のクオリティを信じていなかったので混ぜて炊くタイプの雑穀米の元を持参。匂いも気にならずうまい。


3. 現地の様子
 
快適。気温が上がったからか頭痛もなくなって非常に良い。学校までの道を散歩するのが楽しい。乾燥しているがゆえに暑い日中でも日陰に入ると涼しいことに軽いカルチャーショック。京都では確実に味わえない爽やかな気分。

ここでは珍しい野良?ネコ。カッセルには犬派が多いと推測


 4. トラブル

特になし


5. 語学の状況

特に感じられない。スーパーでの店員さんとの定型文的な会話はできるが、少しでも違うことや難しい単語が出て来てしまうとわかったフリをしてDankeと言う他なくなる。でも様々な場面を経験してぎこちなさは減っている気がする。


6. その他

・SIM
ドイツでの電話番号取得のため、カッセル到着後すぐにVodafone、O2の大手キャリア店舗へ。店舗なら本人確認やチャージを店員さんに任せられるためプリペイドSIMを探しましたが、月額契約しか見当たらず断念しました。結局、スーパーで「ja! mobil Prepaid Basic 1GB(9.95€)」を購入し、15€分のデータをチャージして対応しました。
色々やり方がわからなくて、こんな訳わかんない買い方をしてしまいましたが、私と同じ方法で
SIMを買うならもっと良い方法があるはずなので、衝動買いはやめてAIと相談してください。
その後は説明書に従って設定を行い、「Postident」というサービスで本人確認を済ませます。認証時にはカメラで顔を写し、生年月日などの基本情報をいくつか確認された後、パスポートを提示します(銀行口座開設時の本人確認に比べると、ハードルは低めな印象です)。この手続きが完了すれば、無事に電話番号が開通します。
*自分でSIMを用意する場合緊急連絡先として別の電話番号が必要になります。私は大家さんの電話番号を一時的に使用させてもらっていますが、お忘れなく。
 
たくさんあるプリペイドSIM。15€分もチャージしなくてもよかったかも。


【ペーパーワーク】
日本パスポート保持者であれば90日間はビザなしでドイツに滞在できるので、学生ビザ申請は入国後に行います。でも住民登録はみんなしなきゃいけないので、確認してね。
・住民登録
ドイツの住民登録期限は「現地入居から2週間以内」と非常にタイトです。直前では予約が取れないことが多いため、出国1ヶ月前ほどから現地の予約サイトを確認し、事前に枠を押さえておくことを強くおすすめします。
当日は、パスポートと入居証明書(Wohnungsgeberbestätigung)を持参し、市役所内の「 Bürgerbüro」へ赴きます。窓口は市役所正面の右手側にあり、少し分かりづらいため、時間に余裕を持って30分前には到着しておくと安心です。
庁舎内では、機械に予約番号やQRコードを読み取らせてチェックインを行います。順番が来たら指定されたブースに入り、滞在期間や宗教の有無などの質問に回答。最後に書類へ署名をすれば、手続きは完了です。
ドイツ語で話かけられることが多いと書きましたが、ここは機械の側に座っているおっちゃんがすごく良くしてくれていたのでなんとかなりました✌
 
路面電車の市役所前駅を降りてすぐ見えるBürgerbüro。

 
予約番号やQRコードを読み取る機械。チェックインが完了するとモニターに自分の番号が表示されるので、呼ばれたら担当ブースへ向かう


・学生ビザ
前述の通り、日本国籍であれば90日間のビザ免除滞在が可能ですが、市役所への初回連絡から学生ビザの発行までには4週間を要しました。そのため、滞在期限を意識し、早期に準備を始めることを強く推奨します。予約は電話よりも、確実な記録が残るメールでのやり取りがおすすめです。
1. パスポート原本(有効期限内のもの)
2. 最近の生体認証写真
3. 入学証明書
4. 資金証明書(閉鎖口座の残高証明や銀行取引明細書など)
5. 健康保険の加入証明書
書類が揃ったら、市役所正面奥のオフィス(外国人局)を訪問します。提出書類が多く複雑なため、不安な場合は事前に大学のInternational officeで確認してもらうと良いでしょう。
窓口では、身長・目の色の確認や指紋登録を行い、書類へ署名後に手数料113€を支払うことで申請手続きが完了します。(カード払い不可)
基本的に市役所の職員の方は英語での対応にも慣れている方が多い印象でした。
↓市役所本館。こちらのオフィスは分かりやすかった。
 


・支出金額
前年度のカッセル大学派遣生のページでは、精華大学側が例示している金額が非常に曖昧であると指摘されていました。そこで今回は、実際にどのくらいの総支出があるのかを具体的に記述していきます。近年の円安に加え、世界規模の物価高も加味した「2026年度版」の実体験に基づいた金額ですので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

1. 渡航前の準備費用
日本で事前に支払った費用や、渡航直後のホテル代などの合計です。
飛行機代: 212,321円 (203,321円 + 9,000円)
日本での加入保険代: 105,420円
ブロック口座 + 現地保険: 957,190円 (5,174€ × 185円)学費: 63,135円 (341.27€ × 185円 ※端数四捨五入)
ホテル代: 16,349円
【小計】 1,354,415円
2. 現地での初期費用
現地に到着して最初にかかった手続きやデポジットなどの合計です。
ビザ申請費用: 20,905円 (113€ × 185円)
SIMカード初期費用: 4,616円 ((9.95€ + 15€)× 185円)
家賃デポジット(敷金): 111,000円 (600€ × 185円)
【小計】 136,521円
3. 毎月の固定費(6月現在まで)
家賃と、これまでに支払った毎月の通信費の合計です。
家賃: 84,291円 / 月
通信費(eSIM): 7,664円 (4月: 3,891円 + 5月: 1,866円 + 6月: 1,907円)
【小計】 91,955円 (※家賃1ヶ月分として計算しています)
4. 生活費・娯楽費(3月〜5月分)
これまでに使った食費と娯楽費の合計です。
食費: 36,717円
3月:6,974円 (5,362円 + 1,612円)
4月:12,327円
5月:17,416円
娯楽費: 8,108円 (5,181円 + 1,407円 + 1,520円)
【小計】 44,825円

合計: 1,627,716円

あくまでも私の場合の計算ですので、学生寮に入居したり、航空券をかなり前もって手配したりすれば、もう少し費用を抑えられる印象です。私は3月後半から8月末まで滞在予定ですが、この滞在期間によっても保険料などは変動します。
また、ブロック口座(閉鎖口座)はあくまで現地での生活能力を証明するためのものです。全額がそのまま消費されてしまうわけではなく、現地で使わなかった分は最終的に日本の口座に戻すことができます。
私の場合はこれらに加え、日本学生支援機構(JASSO)の給付型(返済不要)奨学金を受給できたため、毎月9万円の支給がありました。
最終的には「京都精華大学 海外プログラムのてびき」の冊子に記載されている通り、実質的な自己負担額は80万円前後に落ち着く見込みですが、渡航前後の現時点では、初期費用も含めてその倍以上の資金が動いている状態です。
ここまで読んでくれた方は、きっとドイツ留学への思いがかなり強い方だと思います。もし1年生なら、まずは英語の勉強を中心に進めながらドイツ語にも少しずつ慣れていき、そして何より学内のGPAを意識しておくことをおすすめします。それが将来の頼もしい味方になってくれるはず。